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■ 撮影倍率(倍率目盛)
撮影倍率とは、撮像素子面上に写された像の大きさと被写体の実際の大き
さとの比率です。例えば、実際には
5cmの長さの被写体が撮像素子面上
に
1cmに写ったときの撮影倍率は1/5倍(1:5)といいます。
倍率目盛b により、あらかじめ倍率を決めてから撮影することもできま
す。
(例)
1/5倍の倍率で撮影したいとき
マニュアルフォーカスで、倍率目盛の“
5”を距離目盛基準線cに合わせ、
カメラを前後に動かしてピントを合わせます。
■ 接写/複写撮影
・ 接写/複写撮影の際は、カメラブレを防ぐために、三脚をお使いになり、
ケーブルレリーズまたはリモートコードの併用をおすすめします。
・ 接写撮影の際は、一般に被写界深度が著しく浅くなります。奥行きのあ
る被写体の撮影では、絞りを充分絞って、露出時間を長くしてくださ
い。また、写したい部分を撮像素子面と平行に置くようにしてください。
■ 露出倍数
レンズのF値は無限遠での被写体の像の明るさを表しますが、撮影倍率を
上げて撮影すると像の明るさは
F値より減少します。このときの実質的な
明るさを有効F値(実効
F値)と呼び、実質的な明るさが減少した分だけ
増やす露出の係数を露出倍数といいます。
■ 有効F値の変化(P. 146 の図)
このレンズは、撮影倍率が上がる(撮影距離が短くなる)に従い撮像素子
面での像の明るさが減少します。有効
F値(実効 F値)は大きく(暗く)な
ります。この変化量はカメラが自動的に補正するので、露出を決める際や
TTL調光によるフラッシュ撮影で露出倍数を考慮する必要はありません。
なお、カメラの表示パネルやファインダー内表示部で表示される絞り値
は、露出倍数が自動的に補正された
F値です。
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